健康も病気も食事次第
食事は人間の体を構成する細胞を日々再生産するための大切な要素で、生活習慣病にも大きくかかわっています。
食事をすることによって、人の細胞は常に代謝を繰り返し、新しくつくりかえられています。
同時に、体内で「病気」という問題を起こす肝臓や、心臓、血管、腎臓、これらもすべて食事を通じた食材からつくられます。
私たちが毎日摂取する食材の種類、量、配分、料理方法、三食の食事時間が、
ときには、欠陥部品=病気のもととなり、
ときには「健康寿命」を支える大黒柱となるわけです。
たとえば、こんな一日におぼえがありませんか。
朝は、出勤時間ギリギリまで寝ていて、朝食抜きであわただしく家をでる。
昼は、コンビニの焼き肉弁当か、ファミリーレストランでランチメニューのハンバーグ定食。
夜は同僚とのつき合いで、居酒屋で焼き鳥盛り合わせと中トロの刺身を肴に、ビール三本にお銚子二本。
家路についたところで小腹がすいてきて、夜遅くラーメンと生ビール一杯。
実際に一日で口にした野菜といえば、
ハンバーグ定食の付け合わせのトマト八分の一個と、インゲン三本、ニンジンのグラッセ三つ、それにラーメンの背脂に浮かんでいたネギだけ。
いけない、いけないと思いつつも、気がつけば、このような食生活が週の四、五日を占めている。
しかも、仕事の忙しさから運動はほとんどできず、ストレスからタバコの本数と飲酒回数は増えてしまう。
さて、このような食生活を数年続けていたら、人間の体はどうなってしまうのでしょうか。
どんなに栄養や食事に興味のない人でも、
「肥満になるか、体のどこかがおかしくなるだろうね」
という結論に達するのではありませんか。
でも、問題のある食生活をずるずるとつづけ、改善することができない現実。
「酒をしっかり飲んで、ポックリいくからだいじょうぶ」
なのでしょうか。いえいえ、少しもだいじょうぶではありません。
日本人の平均寿命から健康寿命を差し引いた年月。
つまり、寝たきりで介護が必要な年月や「医療や薬頼み」などの生活の年月が、どのくらいあると思いますか。
六〜七年間も、本人は病に苦しみ、家族にもつらい思いをさせなければなりません。
本人が、ポックリいきたくてもそうはいかない、厳しい現実があるのです。
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